- 臨床工学技士として有名になりたい
- 講演で副収入を得てみたい
そんな風に考えたことありませんか?
学会等に出ていると、「講演するのってかっこいいな」と一度は憧れるはずです。
講演をすると周りからも一目置かれ、臨床工学技士として成長できます。さらに講演料ももらえていいことばかりです。
実は誰でも講演をすることは可能です。
その理由は臨床工学技士の世界は狭くいろいろな人の目に留まりやすいからです。
しかし講演をするためには講演依頼をもらう必要があります。
この記事では私が講演依頼をもらうまでにしたことを書きます。
私も昔は何となく講演とかしてみたいなと漠然と考えるだけで何をしたらいいかわかりませんでした。しかし、がむしゃらに仕事や研究を行っていくうちにどうしたら講演依頼をもらえるかが見えてきました。
私はこの記事に書いた方法で講演依頼をもらうことが出来ました。
講演依頼をもらう方法
すべては研究のジャンルを絞ることから始まります。
自分の限られた時間の中で臨床工学のすべてを深めることは不可能です。
絞った分野で学会や発表などを確実にこなし、ポジションを確立することが講演依頼を得るための一番の近道です。
周りに恵まれることも大切です。もし可能ならば対外活動が盛んな施設に身を置くことをおすすめします。
講演依頼をもらうことは大変ですがそれだけの名誉やお金がついてきます。
興味のある方は是非読んでください。
研究のジャンルを絞る
講演をするためには講演依頼をもらうためまでのステップを逆算して考えます。
ゴールは講演依頼をもらうことです。
講演依頼をもらうためにはその分野で誰かに目をつけてもらう必要があります。
目をつけてもらうには…
ニッチなジャンルで研究発表し続けること
これが大切です。
まずどの分野で講演依頼をもらうのが近道かを考えましょう。自分が従事している業務の中でニッチなところに絞ります。
例えば機器管理について興味があるならその中でさらに絞っていきましょう。
機器管理でもまだまだ重鎮たちが多くの研究を行っているので絞る必要があります。
- 機器管理の中の電波障害だけに絞る
- 人工心肺についてなら溶血だけに絞る
- カテのガイドワイヤについてならだれにも負けない知識を持つ
など
一つのことに絞り学会発表を続けていくようにしましょう。
そうしているうちに「あの人はいつも学会でその分野について熱心に研究し続けている」という印象が付きます。
この印象が講演への第一歩です。
大きな研究をする必要はなく、症例報告や基礎研究などを多く行って数を稼ぐことが必要です。
数が重要な理由は下記に示します。
私自身も競争率の低いニッチなジャンルでどんどん発表することで講演依頼や学会の委員会等の仕事が来るようになりました。
発表数で出会いが決まる
発表する数が多いほど講演できる可能性は高くなります。
発表の数と講演できる可能性が相関するわけではありませんが、発表したことがない人が講演依頼をもらえることはありません。
講演依頼をもらうのに発表の数はすごく重要です。
発表の数が多いと有利なことがたくさんあります。
- 座長との出会いが多くなる
- 学会誌や抄録への露出
- 発表への慣れ
座長との出会いが多くなる
発表をすることで座長との繋がりができます。
座長をしている方はその世界では名が知れているので覚えてもらえば有利になります。
もしかしたらその人の紹介で講演依頼が来ることも考えられます。
繋がりを作る方法は
「座長に発表後に挨拶をする!」
そして挨拶の際に名刺交換し、お礼のメールを送るようにしましょう。
学会誌や抄録への露出
発表をすることで学会誌で抄録などによる露出が増えます。
どこで誰がその抄録を読んでいるかわかりません。
講演依頼のきっかけになるかもしれません。もちろん抄録を読んで面白いと思ってくれた人は会場で見てくれる可能性もあります。
発表後も抄録などで名前が残っていれば誰かに見てもらえる機会を増やすことが出来ます。実際に自分の発表を聞きに来ている人よりも学会誌などで抄録を読むことのほうが多いのは言うまでもないです。
調べ物をしているときに抄録などを参考にすることもあると思います。参考になれるようなものを残せばどんどん露出を増やすことが可能です。
発表への慣れ
講演するためには発表への慣れが必要です。
講演といっても30分程度の短いものもあれば1時間のものもあります。
学会での発表は7分程度のことが多いですがこれで発表慣れすることで講演をするときに役立ちます。
また講演内容も自身の研究を織り交ぜて話すことあるのでたくさん発表していればネタにも困らないです。
まずは研究発表して人前で話すことになれたり、資料作りをしっかりできるようになることが大切です。
学会に積極的にでる
研究する内容を絞ったら学会に積極的に行きましょう。
学会に行く理由は
- 発表をするため
- 多くの人と出会うため
- 自分をアピールするため
学会に積極的に参加することで大きなメリットがあります。
しかし、ただ学会に行っているだけだと多くに人に埋もれて目につくことはありません。
講演をしたいなら人の目につくところに行かなければなりません。目をつけてもらうためには発表をしましょう。
発表をすることで出会いが生まれます。
発表に対する質問があれば質問をしてくれたとつながりができます。さらに座長をしてくださった方ともつながりができます。
座長をしているような人は対外的に活躍している人が多いのでアピールするチャンスです。
発表後に必ず個人的に挨拶するようにしましょう。
名刺交換してメールでも挨拶できると効果的
こうした積み重ねがいろいろなところにつながります。
学会に積極的に出て発表を行い、いろんな人に自分をアピールすることが大切です。
学会で質問する
学会に行ったら積極的に質問しましょう。
自分の名前をいうために質問をしているといっても過言ではありません。
質問することで相手や会場の人に名前を覚えてもらいます。
また会場で質問するのは気が引けるという方は発表が終わった後に座長や演者に個人的に声をかけてみましょう。
学会会場に来ている人で質問をされて嫌な人はいません。むしろコミュニケーションをとるために来ている人が多いので顔を覚えてもらうには絶好のチャンスです。
講演のためのつながりを作るのに一番効果的なのは座長に声をかけること
少し難しいかもしれませんが、座長の演者に対する質問だったり発言に対して後から質問してみるのが効果的です。
学会での質問の仕方
演者へ質問するときは
所属と名前を言った後に、一言発表のお礼を言って質問をします。
「○○病院の○○です。貴重な発表ありがとうございました。」
のあとに質問するようにしてください。
内容は手短に聞くことも重要です。質問内容が長く分かりにくいと演者も答えづらくなります。また、伝わらなければ聞き直すこともできるので焦らず相手の言葉を聞いてください。しっかり言葉のキャッチボールをしましょう。
演者と対話ができるのが会場での質問のいいところです。
学会で座長をする
ステップアップすると学会での座長の依頼が来ます。
私の場合は座長をしている姿を見てもらい学会の委員会メンバーに選出され、それから講演依頼をいただくことにつながりました。
座長の依頼が来るようになれば学会からは名前が知られているということなので確実に前に進んでいると考えて大丈夫です。
演者への敬意を忘れずに、しっかり座長のすべきことをしていけば見ている人の目には留まります。
座長のすべきこととは演者への質問や時間管理をしっかり行うことです。座長を二人で行う場合は一緒に座長を行う方と知り合いになれるチャンスです。
座長同士でもしっかり挨拶をし、今後のつながりを作りましょう。
私自身、座長の依頼が来るようになってから少しずつ講演依頼なども来るようになりました。
対外活動が盛んな施設に就職する
- 一人で研究なんてどうしたらいいかわからない
- 自分一人で学会に行くのはハードルが高い
- いろんな人と知り合いになるのは難しい
という人も多いと思います。
そういう方は元々学会活動などを積極的に行っている施設に行くことをおすすめします。
研究はやり方がわからない人には難しいです。
対外活動が盛んな施設に行けば、上司や先輩からの指導で研究や発表についてのノウハウを聞くことが出来ます。しかも上司や先輩と学会に行くことで色んな人を紹介してもらえ、最初のつながりを作ることが出来ます。
対外活動を積極的に行っている施設に行けば自分のやる気次第でどんどん発表もさせてもらえるし、研究課題も一緒に考えてもらえます。
対外活動がしやすい環境に身を置くのが講演依頼ゲットへの一番の近道です。
対外活動を盛んに行っている施設に行くなら転職するしかありません。しっかり下調べした上で転職を行いましょう。
>>臨床工学技士の転職活動の方法3選【失敗しないためにはコネ最強】情報戦です‼
講演することのメリット
講演をすること自体にもメリットがあります。
- 報酬がもらえる
- 仕事に役立つスキルが身につく
- 人のためになる
講演したら報酬がもらえる
1つ目のメリットは報酬がもらえることです。
臨床工学技士の講演料は1時間程度で4-5万円ほどです。
協賛のメーカーで金額は大きく変わりますが、学会からの依頼では4-5万円程度だと思ったほうがいいです。
過度の期待はしないようにしましょう。
仕事に役立つスキルが身につく
仕事に役立つスキルが身につくこともメリットです。
人に伝える能力や知識量、資料のまとめ方など多くのことを講演することから学ぶことが出来ます。
また講演依頼をもらうために努力するだけでも同じように仕事に役立つスキルを学ぶことができ、講演依頼をもらえなくてもそれまでにした努力は無駄になりません。
講演は人のためになる
講演をすることでそれを聞いた人の糧となることが出来ます。
講演の対する収入は決して多くはありません。資料作りの時間や、講演の練習の時間を入れると職場で残業したほうがいいぐらいです。
自己犠牲の精神に近いですが、それでも聞きに来てくれる人に少しでも参考にしてもらえる内容にできるように努力します。
一人でも聞いている人がいればその人のこれからの糧となり、この先の医療にもつながっていくと考えて私は日々資料を作っています。
まとめ
講演依頼をもらう方法は
- 研究のジャンルを絞る
- 学会に積極的にでる
- 学会で質問する
- 学会で座長をする
- (可能なら)対外活動が盛んな施設に就職する
すべては研究のジャンルを絞ることから始まります。
自分の限られた時間の中で臨床工学のすべてを深めることは不可能です。
絞った分野で学会や発表などを確実にこなし、ポジションを確立することが講演依頼を得るための一番の近道です。
周りに恵まれることも大切です。もし可能ならば対外活動が盛んな施設に身を置くことをおすすめします。
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たくさんの学会発表の中で多くの人と出会い、その人たちとつながることが重要です。そのつながりから講演依頼が来て講演で収入を得ることができるようになります。
私自身は座長をしている姿を発見してもらい、学会の委員会に誘われ、その後講演依頼が来るようになりました。
このように遠回りしてもつながりを作ることが大切です。
どこで誰が見ているかわかりません。いつでも積極的に外に出て自分をアピールする癖をつけましょう。
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