できれば給料の高い病院に転職したいと誰もが思いますよね?
- 今の職場でなかなか昇給しない
- このままの給料では老後が心配
- 他のコメディカルとの給料差が知りたい
そんな方にぜひ読んで欲しい記事です。
実は、安いと言われる臨床工学技士の給料は経験年数次第で他のコメディカルよりも高いというデータもあります。
というのもネットにある厚生労働省の賃金調査では臨床工学技士は「その他医療職種」の分類となり、平均年収が低く見積もられているからです。
この記事では、「臨床工学技士」として給料が調査されたデータから給料の高い病院を解説します。
結論、給料の高い病院は中部地方にある病床数400以上の病院です。
なんと、病床数100床未満と400床以上では月額賃金が5万円程度の差があります。
この記事を読むと、「今後自分の給与がいくらになるか」や「給与の高い病院への転職」こういったことも現実的に考えられます。
この記事では、病床数や地域別で臨床工学技士の給料の高い病院を解説します。
今回の調査は2022年版病院賃金実態資料からのデータです。
臨床工学技士の給料の高い病院と病床数は以下です。
以下は、地域別の臨床工学技士の月額賃金と平均給与の比較です。
臨床工学技士の給料は各県の平均の給料よりも高いことがわかります。
臨床工学技士の給料が高い病院は病床数が多い
下記の図から病床数が多いほど月額賃金が高いことがわかります。
400床以上の病院と100床未満の病院では月収に5万円程度の差があります。
病床数と給料の関係は以下の図に示すとおりです。
単純に年収を上げたければ病床数が多い病院に就職するのが良いという結論になります。
しかし就職や転職で重要なのは給料だけでなく自分のやりがいや環境です。
転職活動に不安がある方はこのサイトの転職についての記事を参考にしてください。
臨床工学技士の転職や働き方、給与のリアルついてどこよりも詳しく書いてあります。
転職についての記事はこちらです。
>>CEの転職活動方法3選【失敗しないの方法を解説】
>>転職に有利なCEの要素5選【1人で転職活動は危険】
>>CEの転職先の選び方【各施設の特徴を解説】
病床数で臨床工学技士の給料が変わる3つの理由
病床数が多い病院の特徴を考えると大病院であり、公的機関や企業病院であることが多いです。
そのため福利厚生や給与体系がしっかりしている可能性高いです。
以下に給料が高くなる理由を示します。
公務員に準じた給料がもらえる
病床数の多い病院は大手企業傘下の病院、厚生連、地方自治体病院、赤十字等が考えられます。
公立病院や厚生連等の病院では公務員に準じた給料が基本となり、給与表が作られていることが多いです。そのため給料に関しては年功序列で昇給していくパターンがほとんどです。
市立ならその市の職員に準じた給料、県立ならその県の職員に準じた給料となります。
ただし国立大学病院に関しては給与が安いところもあるので注意です。私も国立大学病院で勤務経験がありますが、給料の頭打ちが見えて転職しました。しかし、大学病院で得た経験や知識は他では得られない物もあり、自分の財産になっています。
例えば、トヨタなどの大手企業の傘下ならばトヨタの職員として高い給料が期待できます。
業務範囲が広く残業が増える
病床数の多い病院は業務の守備範囲が広いことも予想されます。循環器や人工心肺は、緊急などで残業時間が増えて給料も増えます。
>>残業が多い施設の特徴を解説
私が勤務していた400床以上の病院は、カテは週に1回以上呼び出しがあり、人工心肺は1度呼ばれると8時間近くの残業になっていました。
残業が多い分、身体的に辛いこともありますが、月に10万円の残業代をもらうこともありました。
私が実際の給料について詳しく解説した記事はこちらです。
>>30代臨床工学技士のリアルな収入を公開
病床数が多いと当直者が必要
病床数が多いと当直業務を行っている施設も多くなり、1回1万円程度の手当になる施設もあります。
しかし、当直手当は各施設によって異なり、当直はしていても手当はわずかしか出ないということもあります。
私は実際に、当直1回4000円の施設と1万5000円の施設を経験しました。
私が実際に経験した当直業務やその手当について詳しい解説記事はこちらです。
>>【臨床工学技士】誰も教えてくれない当直の裏側
また病床数が多い大病院では、福利厚生がしっかりして資格手当や家賃補助などもあります。その分給料が上がるとも捉えられます。
しかし就職や転職で重要なのは給料だけでなく自分のやりがいや環境が整った施設が望ましいです。病床数が多い=働きやすい病院ではないことも頭に入れて転職活動を行いましょう。
残業が多い病院の特徴についても詳しく解説しています。
>>残業が多い施設の特徴を解説
転職について悩んでいるならこのサイトを参考にしてもらい、転職エージェントなどを使用して転職先の環境や働きやすさを調べてることをおすすめします。
転職についての記事はこちらです。
>>CEの転職活動方法3選【失敗しないの方法を解説】
>>転職に有利なCEの要素5選【1人で転職活動は危険】
>>CEの転職先の選び方【各施設の特徴を解説】
中部地方で臨床工学技士の給料が高い病院が多い
2022年版病院賃金実態資料のデータによると、臨床工学技士の月額賃金が一番高いのは中部地方でした。中部地方では35万円を超える平均月収となっています。
もちろんこのデータが全てではありませんし、雇用形態や病院によって給料は異なります。
中国・四国と九州・沖縄が低いという結果になっていますが、給料は経験年数が大きく左右されます。中国・四国、九州・沖縄では経験年数20年以上の臨床工学技士のデータが少なく、平均が下がっている可能性もあります。
経験年数10年目の臨床工学技士で比較すると以下になります。
九州・沖縄以外では月収30万円程度で、全年齢の比較よりは差は小さいです。
10年目の臨床工学技士の月額賃金を切り取ると九州・沖縄が低いですが、全国の平均年収でも九州・沖縄は低いという結果が出ています。
病院での臨床工学技士の給料は全国平均よりも高い
臨床工学技士の給料は臨床工学技士会のアンケートでも年収400〜599万円が約半数という結果です。しかしインターネット等で調べると年収423万円と少し安い印象があります。年収423万円というデータは厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」からのものですが、臨床工学技士としての純粋なデータではなく、「その他の保健医療従事者」の年収です。
そのため、実際の臨床工学技士の給料とは違うことになります。
私は30歳で年収490万円で、そこから転職し、650万円まで上がりました。
私の給与と比較してもデータは低い水準です。
臨床工学技士の給料は安いと言われていますが、実際には就職する病院によって大きく異なり、平均よりも高い給料の病院もたくさんあります。
臨床工学技士の給料と全国平均給料を比べたグラフを下に示します。
臨床工学技士の月給が平均よりも5万円以上高い地域もあります。
さらに臨床工学技士の給料が安くない理由を考えます。
あまり知られていませんが、臨床工学技士に限らずコメディカルの給与表は統一されていることが多いです。実際には管理職に付いている人数が多い職種、すなわち院内にいる人数が多い検査技師や放射線技師が平均の年収を引き上げています。
管理職につけば昇進し、大きく給与が上がることもありますが、管理職についていないコメディカルはほぼ同じ給与だと思って良いです。
違いが出るのは当直の数や残業時間です。臨床工学技士は当直業務がない施設も多いため当直がある施設で給与が高くなります。
私は、転職前は手当などの部分でコメディカル間に差を感じましたが、転職後は差も感じなくなりました。残念ながら病院によって待遇は異なります…。
コメディカルは給与表はみんな同じ
実は、臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師、理学療法士などのコメディカルの給与表は同じであることが多いです。
例えば、大学病院などの公的機関ではほとんどのコメディカルが「医療職Ⅱ」として扱われ、基本給に大きく差がつくことはありません。
以下の医療職Ⅱの給与表と適応される職種について示します。
医療職Ⅱに分類される職種は、薬剤師、栄養士、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、そして臨床工学技士等が挙げられます。つまりはこれらの職種は全員同じ給与表で動いています。
ほとんどの臨床工学技士が「2級」で主任等の管理職になれば「3級」、「4級」と昇進していきます。
ちなみに、私は30歳で「2級の27号:基本給23万7400円」だったと記憶しています。
俸給 | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 5級 | 6級 | 7級 | 8級 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1号 | 167,200 | 202,800 | 236,100 | 258,800 | 287,400 | 330,400 | 373,400 | 438,600 |
2号 | 168,600 | 204,400 | 237,400 | 259,900 | 289,200 | 332,400 | 376,000 | 441,200 |
3号 | 170,000 | 205,900 | 238,700 | 261,100 | 291,200 | 334,300 | 378,600 | 443,700 |
4号 | 171,400 | 207,300 | 239,900 | 262,200 | 293,100 | 336,200 | 381,200 | 446,300 |
5号 | 172,700 | 208,800 | 241,100 | 263,400 | 294,900 | 338,000 | 383,500 | 448,700 |
6号 | 174,500 | 210,000 | 242,300 | 264,600 | 296,900 | 340,000 | 386,200 | 451,200 |
7号 | 176,200 | 211,200 | 243,400 | 265,700 | 298,700 | 342,000 | 388,800 | 453,700 |
8号 | 177,800 | 212,400 | 244,500 | 266,700 | 300,600 | 344,000 | 391,500 | 456,200 |
9号 | 179,400 | 213,800 | 245,400 | 267,800 | 302,400 | 345,800 | 393,600 | 458,600 |
10号 | 181,100 | 215,300 | 246,500 | 268,500 | 304,000 | 347,900 | 395,800 | 461,000 |
11号 | 182,700 | 216,800 | 247,800 | 269,200 | 305,500 | 349,900 | 398,000 | 463,600 |
12号 | 184,600 | 218,300 | 248,900 | 270,000 | 307,100 | 351,900 | 400,200 | 466,000 |
13号 | 186,000 | 219,700 | 250,200 | 271,000 | 308,800 | 353,400 | 402,200 | 468,500 |
14号 | 187,800 | 221,200 | 251,400 | 272,000 | 310,700 | 355,400 | 404,200 | 470,000 |
15号 | 189,800 | 222,700 | 252,600 | 273,000 | 312,700 | 357,300 | 406,200 | 471,300 |
16号 | 191,600 | 224,200 | 253,800 | 274,100 | 314,500 | 359,300 | 408,200 | 472,600 |
17号 | 193,500 | 225,500 | 254,600 | 275,300 | 316,300 | 361,100 | 410,000 | 473,800 |
18号 | 194,700 | 226,800 | 255,800 | 276,800 | 318,200 | 363,100 | 411,900 | 475,100 |
19号 | 196,200 | 228,200 | 256,900 | 278,400 | 320,100 | 365,100 | 413,800 | 476,400 |
20号 | 197,600 | 229,500 | 258,000 | 280,000 | 321,900 | 367,000 | 415,600 | 477,700 |
21号 | 198,800 | 230,600 | 259,200 | 281,500 | 323,700 | 368,700 | 417,400 | 478,900 |
22号 | 200,300 | 231,700 | 260,000 | 283,100 | 325,600 | 370,700 | 419,000 | 480,300 |
23号 | 201,700 | 232,800 | 260,800 | 284,700 | 327,400 | 372,700 | 420,600 | 481,700 |
24号 | 203,000 | 233,900 | 261,600 | 286,300 | 329,300 | 374,700 | 422,100 | 482,900 |
25号 | 204,600 | 235,000 | 262,500 | 287,900 | 331,000 | 376,100 | 423,600 | 484,300 |
26号 | 205,600 | 236,200 | 263,500 | 289,400 | 332,900 | 377,900 | 424,900 | 485,600 |
27号 | 206,700 | 237,400 | 264,500 | 290,900 | 334,800 | 379,700 | 426,200 | 487,000 |
28号 | 207,800 | 238,500 | 265,500 | 292,500 | 336,600 | 381,400 | 427,500 | 488,400 |
29号 | 209,000 | 239,500 | 266,700 | 293,800 | 337,900 | 383,100 | 428,800 | 489,800 |
30号 | 210,100 | 240,800 | 268,200 | 295,300 | 339,700 | 384,600 | 430,000 | 490,900 |
31号 | 211,200 | 242,200 | 269,700 | 296,800 | 341,400 | 386,100 | 431,200 | 492,000 |
32号 | 212,300 | 243,400 | 271,000 | 298,300 | 343,200 | 387,600 | 432,300 | 493,100 |
33号 | 213,700 | 244,400 | 272,200 | 299,800 | 344,900 | 388,900 | 433,500 | 494,200 |
34号 | 215,000 | 245,700 | 273,800 | 301,400 | 346,700 | 390,200 | 434,700 | 495,100 |
35号 | 216,300 | 246,600 | 275,300 | 303,000 | 348,500 | 391,500 | 435,900 | 496,000 |
36号 | 217,500 | 247,800 | 276,800 | 304,600 | 350,300 | 392,600 | 437,100 | 496,900 |
37号 | 218,500 | 249,000 | 278,100 | 305,900 | 351,900 | 393,700 | 438,400 | 497,900 |
38号 | 219,500 | 250,100 | 279,500 | 307,500 | 353,600 | 394,800 | 439,200 | |
39号 | 220,500 | 251,100 | 280,800 | 309,000 | 355,200 | 395,900 | 439,600 | |
40号 | 221,500 | 252,100 | 282,100 | 310,500 | 356,800 | 397,000 | 440,300 | |
41号 | 222,400 | 253,000 | 283,200 | 312,100 | 358,000 | 397,800 | 440,800 | |
42号 | 223,200 | 253,800 | 284,600 | 313,700 | 359,100 | 398,600 | 441,200 | |
43号 | 224,000 | 254,600 | 286,000 | 315,300 | 360,300 | 399,400 | 441,600 | |
44号 | 224,900 | 255,400 | 287,300 | 316,800 | 361,500 | 400,200 | 442,000 | |
45号 | 225,800 | 256,200 | 288,600 | 317,700 | 362,500 | 400,600 | 442,400 | |
46号 | 226,700 | 257,400 | 290,200 | 319,100 | 363,300 | 401,200 | 442,800 | |
47号 | 227,600 | 258,600 | 291,700 | 320,600 | 364,300 | 401,700 | 443,200 | |
48号 | 228,500 | 259,700 | 293,100 | 322,200 | 365,400 | 402,100 | 443,500 | |
49号 | 229,200 | 261,000 | 294,300 | 323,600 | 366,400 | 402,500 | 443,800 | |
50号 | 230,100 | 262,300 | 295,800 | 324,900 | 367,400 | 402,800 | 444,200 | |
51号 | 231,000 | 263,400 | 297,100 | 326,100 | 368,400 | 403,100 | 444,500 | |
52号 | 231,800 | 264,400 | 298,600 | 327,300 | 369,300 | 403,400 | 444,800 | |
53号 | 232,100 | 265,400 | 299,900 | 328,300 | 370,100 | 403,700 | 445,100 | |
54号 | 232,900 | 266,500 | 301,300 | 329,300 | 370,900 | 404,000 | ||
55号 | 233,500 | 267,600 | 302,700 | 330,300 | 371,800 | 404,300 | ||
56号 | 234,200 | 268,700 | 304,000 | 331,200 | 372,600 | 404,600 | ||
57号 | 234,800 | 269,400 | 305,000 | 331,700 | 373,100 | 404,900 | ||
58号 | 235,400 | 270,500 | 306,200 | 332,600 | 373,900 | 405,200 | ||
59号 | 235,900 | 271,600 | 307,400 | 333,400 | 374,700 | 405,500 | ||
60号 | 236,400 | 272,500 | 308,800 | 334,300 | 375,500 | 405,900 | ||
61号 | 237,000 | 273,300 | 310,100 | 335,000 | 375,900 | 406,100 | ||
62号 | 237,500 | 274,300 | 311,300 | 335,300 | 376,600 | 406,400 | ||
63号 | 238,000 | 275,200 | 312,500 | 335,800 | 377,300 | 406,700 | ||
64号 | 238,600 | 276,100 | 313,700 | 336,400 | 377,900 | 407,000 | ||
65号 | 239,100 | 276,900 | 315,000 | 337,000 | 378,300 | 407,200 | ||
66号 | 239,600 | 277,900 | 315,800 | 337,700 | 378,900 | |||
67号 | 240,200 | 278,800 | 316,500 | 338,400 | 379,600 | |||
68号 | 240,700 | 279,700 | 317,200 | 339,000 | 380,200 | |||
69号 | 241,200 | 280,600 | 317,800 | 339,700 | 380,600 | |||
70号 | 241,700 | 281,600 | 318,500 | 340,200 | 381,100 | |||
71号 | 242,100 | 282,700 | 319,200 | 340,800 | 381,600 | |||
72号 | 242,600 | 283,700 | 319,800 | 341,400 | 382,100 | |||
73号 | 243,100 | 284,300 | 320,400 | 341,700 | 382,700 | |||
74号 | 243,600 | 284,800 | 320,600 | 342,300 | 383,200 | |||
75号 | 244,100 | 285,300 | 321,100 | 342,800 | 383,800 | |||
76号 | 244,600 | 286,100 | 321,600 | 343,300 | 384,400 | |||
77号 | 244,900 | 286,900 | 322,200 | 343,800 | 384,900 | |||
78号 | 245,200 | 287,500 | 322,700 | 344,300 | 385,400 | |||
79号 | 245,500 | 288,100 | 323,200 | 344,800 | 385,900 | |||
80号 | 245,700 | 288,600 | 323,600 | 345,200 | 386,400 | |||
81号 | 245,900 | 289,100 | 324,200 | 345,500 | 386,700 | |||
82号 | 246,200 | 289,600 | 324,700 | 345,800 | 387,200 | |||
83号 | 246,500 | 290,000 | 325,100 | 346,200 | 387,600 | |||
84号 | 246,700 | 290,300 | 325,600 | 346,500 | 388,000 | |||
85号 | 246,900 | 290,500 | 326,100 | 347,000 | 388,400 | |||
86号 | 290,700 | 326,500 | 347,300 | |||||
87号 | 290,900 | 326,700 | 347,600 | |||||
88号 | 291,100 | 327,000 | 347,900 | |||||
89号 | 291,500 | 327,400 | 348,300 | |||||
90号 | 291,700 | 327,800 | 348,600 | |||||
91号 | 291,900 | 328,200 | 349,000 | |||||
92号 | 292,100 | 328,600 | 349,300 | |||||
93号 | 292,500 | 328,900 | 349,700 | |||||
94号 | 292,700 | 329,100 | 350,000 | |||||
95号 | 292,900 | 329,500 | 350,300 | |||||
96号 | 293,200 | 329,800 | 350,600 | |||||
97号 | 293,500 | 330,000 | 350,900 | |||||
98号 | 293,700 | 330,300 | 351,300 | |||||
99号 | 293,900 | 330,600 | 351,700 | |||||
100号 | 294,200 | 330,900 | 352,100 | |||||
101号 | 294,500 | 331,100 | 352,600 | |||||
102号 | 294,700 | 331,400 | 353,000 | |||||
103号 | 294,900 | 331,800 | 353,400 | |||||
104号 | 295,200 | 332,000 | 353,800 | |||||
105号 | 295,500 | 332,200 | 354,300 | |||||
106号 | 332,400 | |||||||
107号 | 332,800 | |||||||
108号 | 333,000 | |||||||
109号 | 333,200 | |||||||
110号 | 333,600 | |||||||
111号 | 334,000 | |||||||
112号 | 334,400 | |||||||
113号 | 334,600 |
他のコメディカルと差がつく原因は当直や残業、管理職手当、危険手当などだと考えられます。
例として私の当直手当を示します。
施設 | 1回の当直手当 |
---|---|
施設A | 5000円 |
施設B | 15000円 |
施設C | 0円(当直なし) |
病院によって大きく異なるので手当等がしっかりした施設に勤務することが望ましいです。
他のコメディカルとの給与差について詳しく書いた記事はこちらです。
>>臨床工学技士の年収は検査技師より73万低い?
臨床検査技師や診療放射線技師は臨床工学技士よりも組織が大きく、当直や待機などに対する手当がしっかりしている可能性が高いです。
しかしすべてのコメディカルの当直や待機、残業などが一律で管理されている病院では給与は変わらないと考えられます。
私は待機も0円の施設と1回2000円の施設を経験し、待遇の違いに驚きました。
臨床工学技士と他のコメディカルの当直代が違うということもありました。
臨床工学技士の手当について詳しく解説している記事はこちらです。
>>【臨床工学技士】誰も教えてくれない当直手当について
人員不足で残業が多い
臨床工学技士は常に人手不足である施設が多く、残業が多くなります。
特に循環器部門や人工心肺部門では緊急の呼び出しなどで残業が増えてしまいます。
臨床工学技士会の業務実態調査では残業時間は月20時間以下が72%です。しかし病床数の多い、この記事でいう「給料の高い病院」ではもっと多くの残業をしていることが予想されます。
私は月に20‐30時間の残業代と当直で8-10万円近く給料が増えることもたくさんありました。
臨床工学技士の残業時間
残業時間 | n数 | 割合 |
---|---|---|
なし | 664 | 7.9% |
1-10時間 | 3,244 | 39% |
10-20時間 | 2,111 | 25.4% |
20-30時間 | 1,357 | 16.3% |
30-45時間 | 695 | 8.3% |
45-60時間 | 170 | 2.0% |
60-80時間 | 48 | 0.5% |
80-100時間 | 11 | 0.1% |
100時間以上 | 10 | 0.1% |
もちろん残業が多い分、体力的にはきついのです。残業がたくさんできるのも40代までで、年を重ねるごとに結婚や子供などで生活スタイルも変化していきます。いつまでも残業をして給料を上げることはできません。残業に頼らずに基本給を上げる取り組みをすることが将来的な給料の上昇に繋がります。
基本給を上げるには、順調に昇給して管理職になるか、基本給の良い職場に転職するしかありません。
私も転職をすることで年収が100万円以上上がりました。
私の給料についてはこちらで詳しく解説しています。
>>30代臨床工学技士が年収100万円アップした方法
>>はじめに読んで‼【仕事に不満がある臨床工学技士】
職種別の給与比較【臨床工学技士は第2位?】
実は大手求人サイト等で報告されている臨床工学技士の給与は正式とは言いにくい部分があります。
というのも、臨床工学技士という職種のみで計算している給料ではないからです。放射線技師や検査技師、理学療法士などはその職種のみで給料が示されています。しかし臨床工学技士の給料として示されている資料のほとんどは介護士などその他の医療職種と合わせた平均給与です。
実際に厚生労働省の賃金実態調査報告でも臨床工学技士は臨床工学技士のみの記載ではなく、その他医療職種として扱われています。
職種別の給与の比較は、大手求人サイト等でも公開されていますが、信頼できるものは少ないです。ここで示すデータは2022年版病院賃金実態資料から調べた結果です。
このデータによると臨床工学技士は30年目以降には薬剤師の次の2位になっています。
30年目以降の臨床工学技士はほとんどが管理職についていて給料が上がっているとも考えられます。今後年齢を重ねても管理職につかない臨床工学技士が増えれば職種間の給料の差は少なくなるとも予想できます。
臨床工学技士は他のコメディカルよりも給料が安いと言われていますが、上記のようなデータもあるため病院次第では大きく給料を上げることが可能と言えます。
病院間の給料の差は昇給では埋まらないので転職で埋めるしかありません。
転職についての記事はこちらです。
>>CEの転職活動方法3選【失敗しないの方法を解説】
>>転職に有利なCEの要素5選【1人で転職活動は危険】
>>CEの転職先の選び方【各施設の特徴を解説】
給料が高いおすすめの病院【3選】
給料がある程度高いことは前提ですが、安定していることや福利厚生、仕事内容等から総合的におすすめの病院を私の経験を元に紹介します。
どの病院でも病床数が多く、臨床工学技士の数が多い施設の方が給料が高い傾向です。臨床工学技士の業務範囲が広く、当直などの手当が入る施設で給料は高くなります。
あくまでも私の独断と偏見です。
大手企業の傘下病院【給料や福利厚生に期待】
例えば、トヨタといえば日本でもかなり有名な企業です。トヨタ系列の病院に就職すればトヨタの職員になるのである程度水準の高い給料が期待できます。
私の聞く限りだとトヨタ系列病院では臨床工学技士としての給料はある程度の水準が期待できます。注意点としては、大手企業の病院でも給料が低い場合です。しかし、給料が低い代わりに福利厚生がしっかりしており、家賃手当や交通費などが優遇されていることも多いです。
病床数の多い赤十字病院【退職金が優遇】
赤十字病院はおすすめです。私は赤十字病院に転職しましたが、前職よりも給料は上がり、残業時間も少なくなりました。私の転職前後の環境の変化についてはこちらの記事で解説しています。
>>転職後の環境は?臨床工学技士の収入や労働環境を徹底解説
赤十字病院でも病床数の多い病院をおすすめします。というのは病床数が多い病院では、当直業務や待機もあり手当がしっかりもらえるからです。病床数の少ない病院や臨床工学技士が少ない施設では、赤十字病院でももらえる手当が少なく、役職もない可能性があるので高い給料にならない可能性もあります。しかし、赤十字は退職金が多いので長く勤めるならいい職場です。
公立、公的病院【公務員と同等の給料】
市立や県立の病院は公務員として扱われるので安定した給料が期待できます。公務員ということで長く勤めれば退職金もしっかりしています。しかし病床数や臨床工学技士の人数が少ない施設では、当直業務や手当が少なく給料が低いです。
また公的病院としてJA厚生連も、各都道府県に設置されていて安定した収入が期待できます。もちろん病床数が多く、臨床工学技士が多い施設ほど待遇はいいです。都道府県により給料に幅があることも頭に入れてください。
私が経験した病院の給料を比較した記事はこちらです。
>>【完全解説】臨床工学技士の年収は?現役CEが教えるリアルな給料
【番外編】国立大学病院は給料が安いがおすすめ
国立大学病院は給料が高そうに思われていますが、基本給は高くありません。国立大学病院は広く臨床工学技士の業務を行っており、緊急対応や当直などが多くなります。その結果残業代やその他の手当で一定の給料になりますが役職に就かなければ基本給30万円程度で頭打ちです。
しかし国立大学病院でしか経験できない業務もたくさんあり、多くの経験が積めることがメリットです。また大学病院では研究ができるというメリットもあります。大学病院は病院としての機能の他に研究・教育機関としての役割も担うため、日々研究活動も行っています。もちろん施設によっては研究に力を入れていない施設もありますが、業務の範囲や症例を考えれば研究がしやすい環境です。
大学院へ進学したいという人にもおすすめです。
私も働きながら学位を取得しました。
たくさんの経験が積みたい、研究がしたい、大学院へ行きたいという人にはすごくおすすめな病院です。大学病院の労働環境に関してはこちらで解説しています。
>>臨床工学技士|国立大学病院の待遇がやばい…給料は?意識の高さは?
【まとめ】臨床工学技士の給料が高い病院
臨床工学技士の給料が高い病院は病床数が多く、中部地方にある病院とデータからは言えます。
しかし雇用形態や病院ごとで給与体制は異なるのであくまでも転職等の参考にしていただければと思います。
そして臨床工学技士は決して給料が安いわけではなく、他のコメディカルと同等かそれ以上であるとのデータもあります。
それでもできるだけ給料の高い病院で働きたいと思う方もたくさんいると思います。
臨床工学技士の給料を増やす方法は大きく3つです。
3つの中で一番早く確実なのは転職です。
このサイトではどこよりも詳しく臨床工学技士の転職や給料等について解説しています。
是非、転職の参考にしてもらえればと思います。
給料を上げる方法を詳しく解説した記事はこちらです。
>>転職で基本給30万以上のホワイト病院へ
>>臨床工学技士が2度転職し、自由を手に入れ、収入UPした方法
転職についての記事はこちらです。
>>CEの転職活動方法3選【失敗しないの方法を解説】
>>転職に有利なCEの要素5選【1人で転職活動は危険】
>>CEの転職先の選び方【各施設の特徴を解説】
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